草原には優しい風が吹いていて
草花達が一日中ワルツを舞ってた
鳥達の讃美歌をミツバチが運んできて
それが僕らの耳元で飛び交ってた
ゆりかごがそこにはいつも置いて有り
腰掛けた君の揺れる髪を撫でる度
柔らかな香りが僕を包み込み
僕はその髪に優しくキスをする
いつもここで待ち合わせて
君の作ったランチを食べてたっけ・・・・・・
でも僕が戦争に行っているその間
君は大人になってしまっていて
あの約束だけを頼りに 生きて帰って来たのに
君はもう違う誰かの腕の中
そして僕は一人
草原は見る影も無い程荒らされて
鳥達の歌声は聞こえる事も無い
戦争には勝ったけど何もかも失くなってる
いったい僕は何をしていたのだろう
この僕の訃報を告げる電報を
君の家に放り込んだその足で
もみの木によじ登り 口笛吹いてたら
あのゆりかごが僕に微笑みかけてる
いつもここで待ち合わせて
君の作ったランチを食べてたっけ・・・・・・
でも僕が戦争に行っているその間
君は大人になってしまっていて
あの約束だけを頼りに 生きて帰って来たのに
君はもう違う誰かの腕の中
そして僕は一人